2012年10月29日月曜日

留学先での授業はどうやって決める?

更新をサボっているうちに季節は完全に秋…すみません、ご無沙汰しております。
 9月21日に新学期が始まり、国際交流課では来年度海外の提携大学に派遣する交換留学生の募集を始めました。というか、あと3日で締切となりました。

交換留学は原則として1年間、本学に在籍したまま(休学せず=在籍留学で)海外の大学に留学します。 留学先はアメリカ3校、中国2校、韓国1校の6大学、募集人数は合計8名です。

本学でも提携大学の学生を毎年受け入れており、日常的に学生同士が交流を深めています。友達になった学生をきっかけに留学を考えたり、相手の国の言葉を学ぼうと思ったりすることもあるようです。 

交換留学に応募できる学生は、原則として本学1、2年生です。派遣は翌年ですので2、3年次での留学となります。 在籍留学は2、3年次のみ可能ですのでそうなっていますが、例外として休学して留学するのを希望しているのであれば3年生の応募も受け付けています(ただし在籍留学希望者が優先されます)。 

締切は今月末、10月31日(水)17:00。応募を検討している学生からの具体的な質問もいろいろとありましたが、一番多かったのがこれ。

 【留学先で履修する授業はどうやって決めればいいですか?】

留学計画書に履修内容の項目があるせいか、この質問は比較的早い時期からもらうことが多いです。 
留学先で履修する授業は、自分がHJUで履修する予定の科目を中心に決めていきます。例えば1年生で応募して2年生で留学するなら、2年生で履修する予定の科目に近いものを、留学先のシラバスを見ながら探します。全く同じ科目名や内容でなくても構いません。指導教員の先生と相談をして決めてください。 

実際に留学先で履修登録をしようとしたら、人数制限などで履修できないこともありますし、その年度には開講されないこともありますので、多めに探しておくほうがいいです。可能なら、前に留学した先輩や、交換留学で本学に来ている留学生に訊いてみることをおすすめします。 

留学先で履修した授業は、帰国後に本学の科目と互換をすることになります。1年間の在籍留学が成立する単位要件は「互換後12単位以上」と決められています。これは留学先で取得した単位数ではなく、本学の科目に互換後の単位数ですので間違えないように。
留学先で履修した科目の内容や時間数などを精査した上で、最大30単位まで互換ができます。落第したり途中で履修をやめた科目は当然互換されません。

在籍留学をきちんと成立させるためには、留学先での履修登録時に本学の先生ともしっかり相談し、授業を決める必要があります。 
とはいえ、留学先大学ではそれぞれとても個性的な授業が開講されています。これまでに留学した学生が履修した授業を眺めてみると、本学で開講されていない内容の授業もいくつか目に入ります。

例えば:
 外国語系「スペイン語」
 芸術系「声楽」「讃美歌」「ジュエリーデザイン」
 体育系「ピラティス」「乗馬」「アイススケート」「ジャズダンス」

などなど…。単位を気にするばかりではなく、興味のある授業があれば積極的に参加してみることをお勧めします。

2012年8月23日木曜日

韓国から近況報告

本学の提携校、韓国の淑明女子大学校に留学中のHさんから近況が届きましたので紹介。 
(先月下旬にいただいていたのですが、遅くなって申し訳ない!)
韓国の大学は3月が年度初めで、6月下旬から夏休み、9月から12月末が2学期となります。Hさんは今年3月から、1年間の交換留学生として留学中です。
私は韓国の生活にも慣れて、毎日語学堂に通い過ごしています。
語学堂自体は学校の敷地内にあるのでとても便利です。寮からもとても近いです。
また淑明に通いながらほかの語学堂に通う方もいます。費用は少し多めに掛かるようですが。
語学堂に入るとほんとに一気に語学力があがるので入ることをお勧めします。 また語学堂の先生たちと一緒に小さな一日旅行などもあり、楽しみながら勉強できると思います。

それから、私が今住んでいる国際館Ⅰは奇数階にキッチンがついており、料理を自由にすることが出来ます。 ほかの館の方も部屋に小さな炊飯器などを買って置いている方もいます。
偶数階には洗濯機があります。乾燥機もついているので雨が降っても困りません。

ちなみにおととい(7月26日)語学堂の中間試験が終わり、来週の水曜日から一週間の夏休みに入ります。
火曜日は希望者だけですが、文化体験民俗村に行きます。
それから、毎週金曜日には特別授業があって、韓国語の能力試験対策の授業、テコンドー、ピクニックなどの中から一つ選び授業を受けます。
テコンドーなどはなかなかする機会がないので今、私も習っています。

夏休みも語学堂に通っているようで、がんばってますねー。 語学堂はいわゆる語学学校で、淑明のように交換留学生を積極的に受け入れている大学では学内に設置されています。学外アクティビティもあるようで、楽しそうですね。
現在、英文2年のHさんとKさんが本学から淑明に留学中ですが、9月から生活3年のAさんが加わります。実り多い留学になりますように。

2012年8月17日金曜日

BGSU Peace Seminar Day 6: Presentation and Closing!

現実にはお盆を挟んでしまいましたが、いよいよセミナー報告も終わりが近くなってきました!

午後は4つのグループに分かれて、プレゼンテーションの準備です。グループ毎に5つのトピックから1つを選び、ポスターによるプレゼンテーションを行います。セミナーを通じて学んだこと、感じたことを話し合い、トピックに沿って形にしていきます。
しばしディスカッションののち、ポスター作成に入りました。





そしていよいよ発表。グループAのトピックは "Why are you here?"

 グループB "Is the abolition of nuclear weapons possible ore desirable?"
 グループC "What will happen when there are no more survivors?"
 グループD "Should we continue to rely on nuclear energy?"

発表はともかく、英語での質疑応答に日本の学生はなかなか苦労しておりました。
発表後、ファシリテイターの先生方から寸評と、まとめの言葉をいただき、セミナーは無事終了しました。


ご協力くださった講師の先生方、引率の先生方、そして参加者の皆さんお疲れ様でした!被爆から67年目の広島、そして福島第一原発事故から2年目の日本で感じたものを、それぞれの未来につなげていってほしいと強く願っています。

最後に先生方を囲んで記念撮影!

2012年8月13日月曜日

BGSU Peace Seminar Day 6: Morning Sessions

慌ただしく暑い(そして熱い)ピースセミナー「Hiroshima and Beyond」もいよいよ最終日。
午後からはグループでひとつテーマを選び、ポスターによるプレゼンテーションが予定されています。

まとめを前に、午前中はより親しみやすい内容の、少しリラックスして参加できる2つの講義を行いました。

最初の講師は広島平和文化センターのスティーヴン・リーパー理事長。他の平和セミナー参加者も含めた聴講者からの質問に答える対話形式で進められました。


最後は広島の被爆者を主人公にした短編映画「運命の背中」の上映と、映画を制作された監督をお招きしたトークショーです。
こちらが映画の予告編。




監督は出山知樹さん。NHKのアナウンサーで、広島では数年前まで夕方の情報番組「お好みワイド」を担当されておりご存知の方も多いと思います。現在は東京に移られましたが、今回は休暇を利用してボランティアでご参加くださいました。
上映後のトークは、神戸出身の監督が原爆をテーマに映画を制作した動機や、現在大きな関心事となっている被爆体験の継承についての考え方、映画への思いや制作秘話など。参加者にも身近な視点だったようで、質問の手も沢山上がっていました。

2012年8月7日火曜日

BGSU Peace Seminar Day 5: Floating Lanterns

慰霊式を終えた午後、上幟町の広島女学院中高の一室を借りて、参加者の皆さんが1枚の千代紙を前に何やら悩んでおりました。
 BGSU班とHJU赤班、HJU青班に分かれて、ああでもない、こうでもない…。

 出来上がりました!お分かりでしょうか?夕方、原爆ドームの対岸で行われる「とうろう流し」のとうろうのデザインを考えていたのです。
 BGSU班はBGSUのシンボル、ファルコン(はやぶさ)をデザイン。
 HJU赤班は大胆に「世界平和」を。
HJU青班は平和の象徴・鳩をかわいく。
それぞれに平和への願いを込めてメッセージを書き入れました。

そして夕方、川岸で台座が取り付けられ、とうろうに火が灯されます。



亡くなられた方々の追悼と、平和への願いを込めたとうろうが静かに水面を流れていきました。

2012年8月6日月曜日

BGSU Peace Seminar Day 5: Memorial Day

67回目の原爆忌も暑い日になりました。
セミナー参加者も早朝から平和公園を訪れ、慰霊碑に参拝しました。
8:00から広島市平和記念式典。

その後、平和公園から上幟町の広島女学院中高に移動し、10:00より広島女学院慰霊式に参列。献花を行いました。


 式の後は、同窓生の方々がご用意された冷たい飲み物と甘いもので一息つき、参列者の皆さんとともに、同窓会有志の方々の被爆体験談朗読に耳を傾けました。

BGSU Peace Seminar Day 4

このセミナーでは2つめのフィールドワークとして、広島市中区の比治山公園にある放射能影響研究所(放影研、R.E.R.F.)を訪問しました。BGSU平和セミナーでは初めての訪問です。

放影研では8月5日と6日の2日間に毎年オープンハウスを開催し、放影研の活動と放射線の影響についての啓発活動を行なっています。この日は朝から様々な世代の方が訪れ、外国人の来客も多く見られました。
 講義をしてくださったのは主任研究員のEvan Douple博士です。


オープンハウスの展示のほうに時間がさけずもったいないことをしました…。
お忙しい日にも関わらず、お時間をとっていただいたDouple博士、スタッフの方々、ありがとうございました!

午後は大学に戻り、SADAKO LEGACYと本学が共同開催した "New Generation, New Era - Peace Message to the Young Generation of the World" を観覧しました。このイベントの模様は読売新聞に掲載されています。また、地元テレビ局の取材もありましたので、6日夕の番組等で紹介されるかと思います。

「トルーマン氏孫と学生160人が戦争を語る…広島女学院大」 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120806-OYT8T00439.htm

2012年8月4日土曜日

BGSU Peace Seminar Day 2/Day 3

BGSUピースセミナー"Hiroshima and Beyond" 2日目、3日目は主に座学、講義です。
広島出身、広島在住の様々な分野の専門家の話を聞き、多角的に原爆と平和を考察します。
2011年の福島第一原発事故を受け、原子力開発や放射線障害への言及が多くなっているのが印象的です。

最初の講義は本学教授Ron Klein先生(すみません、写真を撮り忘れました、、、)。 HJUの教員歴23年を誇るKlein先生による、在住者であり外国人の目からみた広島の紹介です。 

広島市立大学平和研究所のRobert Jacobs准教授。 マンハッタン計画を軸に、広島・長崎への原爆投下と核開発について。 "
平和のためのヒロシマ通訳者グループ主宰の小倉桂子先生。 被爆体験と、被爆者として案じる福島の人々の未来、世界に対する思いを語っていただきました。
本学非常勤講師Urszula Styczek先生。 原民喜、栗原貞子を中心に被爆文学を紹介してくださいました。
3日目も講義。広島平和研究所教授・水本和実先生による「ヒロシマと平和」
 神戸大学大学院教授・嘉指信雄先生は内部被曝の視点から核と原子力を考えなおす試みを。
 最後の講義はBGSUの政治科学の教授・Neil Englehart先生の"Perverse Logic of Nuclear Weapons"。第二次大戦以降、北朝鮮での核兵器開発に至るまで、核兵器が政治に果たした役割を解説していただきました。

また、この日は本学で開催されているウェスレー財団の平和セミナーのプログラムから、近藤紘子さん(日本キリスト教団三木志染教会)の被爆証言にも参加しました。近藤さんは世界に広島の被爆者を紹介する語り部の草分けで、お父様は被爆当時の広島流川教会牧師であり、戦後は平和運動家としても活躍された谷本清牧師です。

2012年8月3日金曜日

BGSU Peace Seminar 初日

随分間が空いてしまいました。久しぶりの更新です。 

今年も暑い夏がやってきました。広島女学院大学では広島原爆の日に関連したセミナーを複数行なっております。

そのうち国際交流課では、アメリカの提携大学「ボーリング・グリーン州立大学(Bowling Green State University、BGSU)」のサマーセッション「Hiroshima and Beyond」を担当しています。 この講座はBGSUの正規講義で、BGSUの学生と先生方が広島に滞在し、本学の学生と一緒に原爆や平和をテーマに講義やフィールドワークを交えて学びます。2006年から1年おきに開講され、今年で4回目になります。 

初日の8月2日は、午前中に本学キャンパスでのオリエンテーションと参加者同士の親交を深めるIcebreaking、午後は広島平和記念公園で資料館を見学し、HIP(Hiroshima Interpreters for Peace)のボランティアガイドの方の案内で平和公園周辺の碑めぐりを行いました。非常に暑い午後でしたが、ガイドの方の説明に皆さん熱心に聞き入っていました。
セミナーに参加するBGSUの学生の皆さんは、1日から本学の学生宅にホームステイして日本の日常生活を体験中です。セミナー終了後にはホストファミリーの皆さんとの宮島観光も予定しています。

2012年5月15日火曜日

特別チャペルを留学生が担当しました!

今週は春季宗教強調週間で、月曜日から木曜日まで講演会などチャペル関係の行事があります。 
ゲーンスチャペルといえば毎週木曜の「木曜日チャペル」で学生や教職員の身近な話題や心に残る出来事のスピーチが定番ですが、宗教強調週間には月曜日も「特別チャペル」として同様の時間が設けられます。

今年の特別チャペルは、現在中国・山東大学から交換留学生として本学大学院言語文化研究科に留学中の王爽爽さんが、「日本で出会った方々」と題してスピーチを担当しました。 

本国で中国語を教えていた日本人ビジネスマンのことや、以前日本で短期留学をした際に知り合った日本人のこと、そして今回、留学当初の不安をぬぐい去ってくれた学生チューターさんのことなど、具体的なやりとりを交えながら語ってくれました。


直接人と人が交流していくことで日本と中国は友好関係を築いていけるはず、という強い信念を感じるお話でした。 

王さんをはじめ、現在本学に留学中の交換留学生は6名いますが、留学期間も残すところ3ヶ月足らずとなりました。もう全員すっかり広島での生活に慣れた様子がうかがえます。
この1年間の滞在が、最後まで楽しく、実り多いものであるよう願っています。 


さて、春季宗教強調週間2日目の本日は、広島大学大学院教授で本学非常勤講師の辻学先生による講演「強い人も弱い人も共に--キリスト教の良いところ」です。

明日5月16日(水)はカトリック司祭で大阪釜ヶ崎反失業連絡会共同代表・本田哲郎先生による特別講演会が砂本記念講堂で開催されます。

木曜日はヒノハラホール前で学内献血をおこないますので学生の皆さんご協力お願いします。もちろん、チャペルにて木曜日チャペルもありますよ。

2012年4月16日月曜日

新学期!

とっくに始まっております広島女学院大学の新学期です。
桜も散ってしまいました…。

さて全学改組で始まりました新学期ですが、組織もいろいろと変わっております。
教務課・学生課・国際交流センターの機能が統合され「共通教育センター(CLC)」が発足しました。さらに教務課・学生課が統合され「教学課」となり、国際交流センターは「国際交流課」に。つまり4月1日から国際交流センターは「共通教育センター国際交流課」です。

そしてCLCの一員になるべくまたも引っ越し!
ランバスホール1階の日の当たらない部屋から2階へ移転しました。
2階に上がって右側から入ってすぐのカウンターが国際交流課、奥が教学課です。どこに聞いたらいいか分からない時は、誰でもいいので気軽に声をかけてくださいね!担当者のところへご案内します!

チラシが下がっているカウンターが国際交流ですよ。

この夏のホストファミリーなど絶賛募集中です。新生国際交流をよろしくー。

2012年1月20日金曜日

「日本・韓国青年親善交流」参加体験談を聞く

2011年度後期も終盤、そろそろ後期試験の準備や課題レポートの提出などに追われている学生もいるようで。

昨日1月19日(木)に国際交流サークル「アジアクラブ」主催で「韓国ゆず茶会」を開きました。
「韓国ゆず茶会」は去年に続いて2回目ですが、今回はゆず茶をいただきながら先輩の国際交流体験を聞く会です。場所はいつものインターナショナルラウンジ(ヒノハラホール4階)、ランチタイム英会話の時間を借りての開催となりました。

話をしてくれたのは、平成23年度内閣府青年国際交流事業「日本・韓国青年親善交流」に参加した英文4年のYさん。アジアクラブOGです。

「日本・韓国青年親善交流」は、全国から選抜された18~30歳の青年25名が、国内での事前研修を経て韓国で15日間にわたり様々な交流をおこなうものです。帰国後に今度は韓国側の参加者を日本に迎えてのプログラムがあります。終了後にも研修や報告会、事業の参加者のネットワークを生かした活動などもあるそうです。

国際スタッフは残念ながら用事があり、Yさんの紹介のみで退室したため話を聞くことができなかったのですが、参加した20名ほどの学生は熱心に聴いてくれていたようです。



内閣府青年国際交流事業には「日本・中国青年親善交流」や「国際青年育成交流(ドミニカ、エストニア、ヨルダン、ラオス)」のほか、「世界青年の船」「東南アジア青年の船」のような1ヶ月以上にわたるプログラムもあります。
今年も2月下旬から募集が始まるはずですので、興味がある人、またYさんにもっと話を聞きたい人はお気軽に国際交流センターまで。

そしてゆず茶をサーブしてくれたアジアクラブの皆さん、お疲れ様でした~。