2016年8月18日木曜日

ピースセミナー 2016 最終日

8日(月)はセミナー最終日。
前日の日曜日は休養日で、BGSUの学生は、セミナー参加者や交換留学でBGSUに留学していた本学の学生、ホストファミリーと過ごしたりしたようです。中には野球観戦に行った学生も(9回裏逆転勝利でした!)。


さて最終日はそれぞれに学んだこと、考えたことを持ち寄り、2グループに分かれてプレゼンテーションをおこないます。



ポスターにまとめて発表をおこないました。先生方や、ホストファミリー、ボランティアガイドとして参加した学生が聴講してくれました。



修了式の後、ホストファミリーをはじめご協力くださった皆さんもお招きして、フェアウェルパーティを開きました。ちょうど日程が重なっていた、オープンセミナーに参加中の高校生の皆さんの飛び入りもあり、一段とにぎやかな会に。

セミナーには、本学からの参加者としてテネシー大学マーティン校からの交換留学生2名も参加したのですが、彼女たちもこのプログラムが留学生活の締めくくりでした。いろいろな意味でのお別れ会となりました。


世界のあちこちに様々な脅威があり、一つの価値観で解決できることではありませんが、参加者の皆さんが、違いを知り、違いを超えたつながりを持つことで、理解と共感が広がり次の平和へつながるよう願います。

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2016年8月9日火曜日

ピースセミナー 2016 原爆の日

71回目の8月6日がやってきました。早朝から平和公園に集まる人々の中に、セミナー参加者も加わります。祈りと決意の時間です。



 平和記念式典の後、基町のビルの壁に掲げられた「原爆犠牲米軍人慰霊銘板」を見学しました。元は中国憲兵隊司令部の場所で、ここで捕虜となっていたアメリカ軍人が数日の間に亡くなっています。この銘板は、戦後独力でアメリカ人被爆者の調査を続けた森重昭さんが設置したものです。


続いて、セミナー参加者は上幟町に移動し、広島女学院慰霊式に参列しました。広島女学院慰霊式は、広島女学院中学高校の敷地内で毎年行われています。





ここでは、ピースセミナー参加者に加え、関西学院大学との合同セミナー「ヒロシマ」や、キリスト教女子大学の学生を招いての「8.6平和学習プログラム」の参加者が集まりました。

お昼を挟んで、ピースセミナー参加者はオープンハウスが開催されている比治山の放射線影響研究所へ。
※外観の写真は以前撮影したものです
ここで4日に講義をしていただいたアーサー・ビナードさんと偶然の再会。ビナードさんが職員の方をご紹介くださり、急遽研究員の方から展示の解説をしていただけることになりました。


その後、夕方までは短い自由行動。日が暮れた頃に再集合し、とうろう流しに参加しました。

 

名前やメッセージを書いたとうろうを流しました


ピースセミナー 4日目&5日目

連日の晴天も「良い天気」というより酷暑の様相を呈してきました。
71年目も暑い広島です。

これから2日間は、学内外の先生方による講義。

本学の篠原收先生


今回学生に同行していらっしゃったボーリング・グリーン州立大学のレイモンド・クレイグ先生


詩人・アーサー・ビナードさん。1時間半の予定でしたが、質疑が白熱した結果、3時間近いお時間をお付き合いくださいました!


講義後、ビナードさんは毎週出演されている文化放送「飛べ!サルバドール」に本学からお電話でご出演。終わったばかりの講義での議論についても言及されました(Podcastでしばらくの間聴くことができます)。


5日午前は、広島市立大学平和研究所から、ロバート・ジェイコブズ先生

同じく平和研究所の水本和実先生

午後は神戸大学大学院の嘉指信雄先生

今年の講義は、言葉や伝え方、共感などを考えさせるテーマが多く、またオバマ大統領の広島訪問、被爆死した米軍捕虜の調査に尽力された森重昭さんの活動なども盛り込まれ、アメリカ人学生の感じ方も、少し違ったものになったように思いました。

前日までBGSUの学生はホームステイでしたが、この夜からは夜間にプログラムがあるため市内に宿泊します。5日夜は、広島市内の浄土真宗寺院が行う「原爆逮夜法要」に参加させていただきました。

大手町の西向寺から、平和公園内の供養塔までの提灯行列にも混ぜていただき、良い経験ができました。

ピースセミナー2016 3日目

ピースセミナーは3日目。いよいよ広島の原爆の実相に迫ります。

最初の講師は、被爆証言者の小倉桂子さん。本学の卒業生でもあります。
長年、広島を訪れる海外メディアのご案内をされており、英語での被爆証言を精力的に行っておられます。今年は外相会談やオバマ大統領の広島訪問があり、いつにも増してお忙しく過ごされているそうです。


ご自身の被爆体験と、被爆証言を通じ、戦時下で何が起きるか、起きているかを想像すること、それに対して自分ができることは何かを考え行動することなど、これからの世界を生きる学生たちに熱くお話くださいました。



午後の平和公園、資料館フィールドワークに備え、被爆直下に消えた町を紹介するビデオや書籍で準備をしたあと、この日の昼食は、本学の管理栄養学科の学生たちが「手巻き寿司」を用意してくれました!


実は本学は現在試験期間。忙しい中集まって準備してくれた管理栄養学科の皆さん、先生方ほんとうにありがとうございました!

午後は平和記念資料館を見学し、その後学生の案内で碑めぐりをおこないました。


資料館ではオバマ大統領の広島訪問関係の展示も見学。居合わせた報道陣にインタビューを受ける一幕も。ガイド経験者の学生による案内で、密度の濃いフィールドワークとなりました。

2016年8月3日水曜日

ピースセミナー2016 宮島観光

セミナー2日目は宮島観光。この日も良い天気になりました!


途中で通り雨に降られて足止めされたりもしましたが、厳島神社、大聖院などを回りました。

そして、今年は宮島にとても詳しい学生からの提案で、もみじ饅頭の手焼き体験をプログラムに加えることになりました。

実演してくださった講師の方を学生が通訳としてサポートする一幕も
昔ながらの手焼き型を使っての体験を楽しんでもらえたようです!

2016年8月2日火曜日

ピースセミナー2016が始まりました

本学では、毎年国内外から学生を招いて平和を考えるプログラムを複数実施しています。
そのうち、国際交流センターで開催している「ピースセミナー」は、奇数年の5月、偶数年の8月に、海外の提携大学から学生や教員をお招きし、本学の学生とともに原爆を通して平和について考えるプログラムです。

偶数年の今年は、アメリカのボーリング・グリーン州立大学から、5名の学生と先生方をお迎えしました。本学からは、日本人学生のほか交換留学生も参加し、講義やフィールドワーク、ディスカッションをおこないます。

8月1日、いよいよ開始!初日はまず参加者同士の交流プログラムです。
午前中はオリエンテーション。湊学長のご挨拶で開幕しました。



続いて、参加者みんなの前で英語での自己紹介。


その後、グループに分かれて交流しました。


午後のプログラムは、日本文化体験。今年のアメリカからの参加者は、日本に留学経験があったり、日本語を学んでいたりすることもあってか、日本のことはある程度理解がありそうなので、ちょっと珍しい授業をご用意してみました。

本学客員研究員の田中圭子先生による「日本伝統の香「薫物(たきもの)」と平安文学」。

源氏物語に登場するお香「薫物」を、当時のレシピを元に再現します! お香の粉にはちみつを練り混ぜ、手のひらで転がして大豆程度の小さな玉を作るのです。ちょっと泥だんごのようで面白い…。

出来上がった薫物は、香炉でいぶして香りを広げます。粉だけの香りと、練った後の香り、香炉で焚いた時とどれも少しずつ香りが違うのです。
先生方からも質問が出て、とても興味を持っていただけたようです。

続いての日本文化体験は「いけばな」。草月流の五十嵐先生をお招きし、基本を教わります。その後、同じ素材を使ってチャレンジ!他の学生に感想を聞きながら生けている人もいれば、無心に花に向かう学生も。それぞれの対し方が興味深いですね。


最後は、自分の作品を前に記念撮影をおこないました。まずはセミナーの始めに、良い交流になったかと思います。

明日2日目は宮島観光。3日目から、いよいよ広島の原爆と平和に向き合います。